★見終わったらnを消して下さいね!!


毛玉


ここは陰陽殿。外はにぎやかだが中はとっても静か。
辰伶は螢惑を探していると、吹雪の猫を見つけた。


どうやら猫は何かを追いかけているようだ。
とっても必死だったので、自然と目が猫を追っていた。


何となく、何を追いかけているのか気になったので猫を追いかけてみる。



「一体何を追いかけているんだ…?」


猫の先を見てみると、それは毛玉ぐらいの大きさで、白くてモッサリした、わた毛だった。




辰伶は思った。



((あ、あれは…。確か吹雪様のズラ…いや、頭髪ではないのか??))


何を思ったのか辰伶は、猫からそのわた毛(?)を引ったくり、全速力で吹雪の元へ走っていった。








___一方吹雪の方は。


うたた寝してました。

すると、どこからとも無くもの凄い足音が聞こえてきてピタリと吹雪の部屋の前で止まりました。


ですが吹雪は起きません。



__コンコン。




ノックが聞こえる。
だが、吹雪は起きません。




__コンコン。



さっきより少し強めで聞こえました。
ですがやっぱり吹雪は起きません。



___ガチャ。
とうとう入ってきました。

「吹雪様!!失礼します!!」


ドカドカと入ってきても吹雪は起きません。
辰伶は吹雪の側へ歩み寄り、

「吹雪様、落し物があり、お届けに参りました。起きて下さい。」




やっぱり起きません。

なので、今度は揺さぶってみました。

モサモサ、モサモサ、

「吹雪様!!起きて下さい!!!」


やっぱり起きませんでした。




今度はどうしようかと悩んでいると、後ろの方から、



___コンコン。



ノックが聞こえてきました。



「おーい。入るぞ。」


訪問者は遊庵のようです。


((何だ…。遊庵様か…。))



またまた何を思ったのか辰伶は、

「どうぞー?」

と、ここが人様の(しかも師匠の)部屋だという事を忘れて勝手に返事をしました。



「そうか。なら入るぞ。」


ガチャ。

「お早う御座います。遊庵様。」

「おー。辰伶か。相変わらず早起きだなお前は。どうした?こんな所で。」

「はい。コレが落ちておりましたので、吹雪様にお届けに参りました。」


「それは毛玉だろうが!!ゴミだ!!!捨てちまえそんなモン!!!」


遊庵が当然のツッコミを入れました。
ですが辰伶は引きません。


「いいえ、遊庵様!これは間違いなく吹雪様のズラ…ではなくて、頭髪ですっ!!」


どちらも引かない様子に耐えかねたのか、とうとう吹雪が起きました。


「何なのだ一体…。」

この言葉を発した瞬間、自分の愛弟子が白く、モッサリした毛玉を持って、

「コレは吹雪様のズラ…ではなく、頭髪ですよね!?」

と、言ってきたので、軽く驚いた。(いつもの顔ですが…。)

すると辰伶の後ろから同僚の遊庵が負けじと

「違うよな!?コレは只の毛玉に決まってンだろ!?」


いつもは静かな吹雪の部屋がもの凄く騒がしい。
どうやら辰伶も遊庵もどちらも引かない様子。

          なので。

試しにこの毛玉(?)を吹雪の頭にはめてみる事にした。


「……。ではやるぞ。」

「はいっ!!!」    「おぉっっ!!!」





___スポッ。

「………。」

「………。」

「………。」



どうやら毛玉(?)は吹雪の頭にピッタリの様子。

「ピッタリのようだな。コレは俺の抜け毛だ。」


「はいっ!!やはりこの辰伶の言った事は当たってたのですね!!」

「マ、マジかよ…。」
遊庵は何だか悔しいので、浮かれている辰伶の頭を1発殴ってやった。


「なっ……!!!」
ちょっとキレた辰伶は遊庵が太四老だという事も忘れてやり返してやろうとした時、


___ガチャ。


「何か辰伶の声するんだけど…。」

そこへ現れたのは辰伶の恋人の螢惑でした。
辰伶は寸止めで殴るのを中断して、

「螢惑!!」

と、言ってそそくさと出て行ってしまいました。
遊庵も

「あーあ。おもんねぇな、まったくよぉ…。」
と言って出て行ってしまいました。

ポツンと一人取り残された吹雪は頭にはまりっぱなしの毛玉(?)を鏡で見て、


「明日からこの髪型でいくか…。」

と、一人で満足そうに笑い、もう一眠りしました。











●終わり●




●後書き●

遅くなってゴメンねシンちゃん!!
吹雪+辰伶です。

こんなんで良かった…??


管理人と副管理人の脳内が元からギャグ思考なんで、ギャグに走っちゃってゴメンね!!


シンちゃんの吹雪のイメージ壊しちゃったかも…。笑゛


とにかく、気に入ってくれたら幸いです!!




面白い吹雪+辰伶小説を有難うvv

一寸想像してたんと違ってビックリしたけど、
面白かったから無問題(もーまんたい)ですvv

兎に角有難う〜!!
またキリ番目指して頑張ります!!(何

これからも千菜ちゃんらしい、
面白くて可愛い作品を沢山残してねぇ!!




この作品を贈呈して下さったサイト様は・・・
「白い猫と雪うさぎ」
様です。
楽しい作品ばかりなので是非。






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